CROW探偵事務所は、東京都葛飾区新小岩に事務所を置いています。前回は柴又駅から帝釈天へ続く参道側を取り上げました。今回はその東側、江戸川の河川敷と「矢切の渡し」のある一帯です。参道が人の多さに気を配る場所だとすれば、こちらは見通しのよさと、川の向こうが千葉県であることに気を配る場所です。
柴又の東側はどんな場所か:江戸川の西岸、対岸は松戸市
柴又は江戸川の西岸に位置し、東は江戸川を挟んで千葉県松戸市の下矢切と向かい合っています。北には金町が隣接し、北東には金町浄水場があります。つまり、柴又の東の端は、そのまま都県境になっています。
江戸川の高規格堤防の整備に合わせて、河川敷と法面が一体で整備され、柴又公園ができました。葛飾柴又寅さん記念館は、この柴又公園の真下に作られた施設で、別棟にはレンタサイクルのセンターがあります。記念館の裏には、葛飾区が所有し一般公開している近代和風建築の邸宅・山本亭もあります。
矢切の渡しは「いまも動いている交通手段」
矢切の渡しは、江戸川を挟んで柴又と松戸市下矢切を結ぶ渡し舟です。江戸時代初期に、江戸幕府が地元の人のために設けた渡し場の一つで、明治初期から杉浦家が船頭を務めて運営しています。片道の料金は大人300円です(2025年11月時点)。
現在は観光の意味合いが強いものの、川を渡れる交通手段であることに変わりはありません。矢切側の渡し場は鉄道駅から遠く、多くの乗客は柴又側から乗って往復しています。土休日には矢切側の渡し場付近から松戸駅へ向かうバス(松31系統)の一部便があり、平日の全便と土休日のほとんどの便は、北へ約700m離れた「矢切の渡し入口」止まりです。
調査の面では、小さな舟に対象者と調査員が同乗すると距離が近く、気づかれやすくなります。対象者が渡し舟に乗りそうな場合は、無理に同じ舟に乗らず、乗船と下船の様子を離れた位置から記録し、対岸での動きは別の手段で押さえる計画を立てます。
川を渡る方法は、渡し舟だけではない
柴又から江戸川の向こうへ渡る方法は、渡し舟だけではありません。北総線は新柴又駅を出ると住宅地を抜けて江戸川橋梁を渡り、千葉県松戸市に入って、次の矢切駅へ向かいます。電車なら一駅で対岸の矢切へ着くということです。
また、年末年始には柴又帝釈天への参詣のため、松戸側の乗り場が混雑します。柴又側の船着場から帝釈天までは徒歩約9分です。対岸から渡し舟で柴又へ来て、帝釈天の周辺で過ごすという動きも考えられます。対象者が江戸川の向こう側に縁がありそうな場合は、渡し舟、北総線、車の3つの経路を想定して計画を立てます。
土手と河川敷は「見通しがよい」ことが最大の注意点
江戸川の土手や河川敷は広く開けた場所で、遮るものが少なく、遠くからでも人の姿が目に入ります。調査員が対象者の後ろを同じ速さで歩き続けると、振り返られたときに目立ちます。
- 距離をとる:近づかず、離れた位置から望遠で記録することを基本にします。
- 出入口を押さえる:土手を下りる場所が決まれば、次の行き先も絞り込めます。土手の上ではなく、下りた先で待つ配置も検討します。
- 自転車に備える:柴又公園にはレンタサイクルのセンターがあり、自転車で河川敷を移動されると、徒歩の調査員では追いつけません。
江戸川沿いには、葛飾区東金町から江戸川区篠崎町までを結ぶ都道451号江戸川堤防線も通っています。車で川沿いを南北に移動される可能性がある場合は、車両を用意しておきます。
花火大会の日は、河川敷の様子が一変する
葛飾納涼花火大会は、毎年7月下旬に柴又の江戸川河川敷(柴又野球場)で開かれます。2017年には延べ68万人が訪れ、2026年の第60回大会からは打ち上げ数が約2万発になりました。最寄り駅の柴又駅から会場までは徒歩10分です。柴又駅では、初詣や花火大会などの多客時に、京成金町方面のホーム側に臨時改札口が開くことがあります。
こうした日は、ふだん見通しのよい河川敷が人で埋まり、いつもとは逆に「見失いやすい」場所になります。怪しい外出が行事の日に重なっている場合は、その日の混雑を前提に人数と配置を決めます。
土手沿いの住宅と料金、ご相談の前の整理
自宅が河川敷の近くにあり、出入りの時刻を確かめたい場合は、特殊カメラで玄関や駐車場の出入りを記録するリモート調査が向いています。料金は24時間77,000円(最低稼働24時間から)です。
尾行調査は1時間19,800円(最低稼働3時間から)で、尾行調査プランの車両・機材費は通常22,000円のところ、調査を行う場所が葛飾区・江戸川区内であれば11,000円です。対岸の松戸市は千葉県のため、対象地域の外へ移動する場合の扱いはご契約前にご説明します。出張料金という名目の費用はなく、交通費などの実費のみ別途かかります。調査の結果をお約束することはできません。
ご相談の際は、分かる範囲で次の点を教えていただくと、計画が立てやすくなります。
- 江戸川の土手や河川敷へ、散歩やジョギング、自転車で出かける習慣があるか
- 松戸市など、江戸川の向こう側に知人や立ち寄り先がありそうか
- 車で出かけるとき、川沿いの道を使うことが多いか
- 怪しい外出が、花火大会や年始などの行事の日に重なっていないか
まとめ:河川敷側は「見通し」と「都県境」で動きを読む
柴又の東側は、見通しのよい江戸川の土手と河川敷が続き、矢切の渡しで千葉県松戸市とつながる一帯です。近づかずに記録する工夫と、川を渡られた場合の備えが、この場所での調査の要になります。新小岩に事務所を置く当事務所に、まずはLINEかメールでお気軽にご相談ください。次回は柴又の西隣、乗り換え駅のある高砂(京成高砂駅周辺)を取り上げます。

